アンプは、レコードを聴くときに欠かせない機器ですよね。
でも、周りにオーディオマニアがいないとイメージがわきにくいので
- そもそも使い方がよくわからない……
- 音が鳴らないけどなにが間違ってるのかな……
- このスイッチは何だろう?
と疑問に思う方も多いと思います。
わたしは、今でこそスムーズにアンプを操作できますが、初めて見たときはボリュームダイヤル以外何に使うのかさっぱりわかりませんでした。
そこで今回の記事では、プリメインアンプの使い方を、生まれてはじめてさわった方でもスムーズに操作できるくらいていねいに解説します。
まだアンプを接続していないなら、こちらの記事もどうぞ!
>>>【レコード入門】オーディオ周りの接続の仕方をやさしく解説
そもそもプリメインアンプとは?
初めにアンプの基礎知識をすこし説明します。
うっせー!そんなことわかってるぜ?という方は、ぜひプリメインアンプの使い方7ステップからお読みください。
オーディオ用アンプの役割
「アンプ」は、レコードのことを調べていると必ず目にする機器ですよね。
アンプって何のために必要なの?
レコードなどの音を大きくするためです
レコードは表面の溝を針でなぞって音のもとになる信号を取り出しているので、レコードプレーヤーだけではごく小さな音しか出ません。
なので、アンプをつないで音を大きくしないと聴けないんです。
オーディオ用アンプの種類
「プリメインアンプ」というのも聞いたことがあるけど、アンプと何が違うの?
「プリメインアンプ」もアンプの一種ですね……
オーディオ用アンプは主に
- パワーアンプ(スピーカーを鳴らす用)
- プリアンプ(少し音を増幅+左右バランスなどの調整)
- フォノアンプ(レコードの独特な音のかたよりを元に戻す)
の3種類があります。
あ、今「プリメインアンプどこいった?」って思いましたよね。
何をかくそう、このパワーアンプとプリアンプを合体させたアンプが「プリメインアンプ」なのだ!
しかも、だいたいの機種は「フォノアンプ」も内蔵されているんです。
す、スゴイ……
ただ、3つを単体で買うより少しだけ音質が劣ります
でも音響がカンペキな部屋で聴いてもわかるかどうか微妙な差なので、音質はほぼ同じと言っていいでしょう。
おそらく聴き比べてわかる人は1%以下だと思います(笑)
プリアンプは比較的価格が安いので、買ってぜんぜん使わなかった場合にも心のダメージが少ないというメリットもあります。
これからレコードを始めるのならプリメインアンプ一択ですね。
プリメインアンプの使い方7ステップを解説
プリメインアンプの使い方は、ざっとこんな感じです。
プリメインアンプの使い方
- アンプのボリュームを最小に
- レコードを聴くならフォノカートリッジを選択
- レコードプレーヤーなど再生装置の電源ON
- アンプの電源ON
- インプットセレクターで聴きたい機器を選ぶ
- ボリュームを上げ、再生開始
- (必要なら)音の調整
わたしが使っているのは1992年発売の「ONKYO Integra A-919」なので、最近のアンプとは外観が少し違うかもしれません。
でも基本的な操作方法は同じなのでご安心ください!
それではくわしく解説していきます。
1、アンプのボリュームを最小にする
何よりもはじめに、ボリュームを最小に合わせます。
ボリュームが大きいままだと、電源を入れたときのノイズなどでスピーカーが故障する可能性があるからですね。
最近は「MAX(最大)」や「MIN(最小)」の表記がある親切なアンプもありますが、すこし古めの機種だとdB(デシベル)のものもあって混乱するかもしれません。
0と∞があるけど、どちらがボリューム最小なの?
「∞」が最小ですね
どうしても0が最小だと思いがちですが、正確には「マイナス○dB」なのでマイナス∞dBがいちばん小さいんです。
わたしは、幼い頃に0が最小だと思って家のスピーカーを壊してしまった苦い思い出があるので、めちゃくちゃ気をつけています(笑)
ボリュームの目盛りがどういう表記でも左に止まるまで回せば最小になるので、とりあえず左向きに止まるまで回しておけばいいですね。
2、レコードを聴くならフォノカートリッジを選択
※PCやスマホの音楽を再生したい方は関係ないので、次の再生装置の電源ONへどうぞ。
レコードのカートリッジ(針)には大きくわけて
- MM型:比較的安め。
- MC型:高音がよく出る。構造が複雑で高級品。
の2種類があります。
よほどの高級機やカートリッジを別に買っている場合は別ですが、普通は「MM型」ですね。
アンプ側もMC型に対応しているものは少なく、切り替えスイッチがあるとは限りませんが念のため確認しておくといいかも。
こんな感じの「MM」や「MC」と書いてあるツマミで、使っているカートリッジの種類を選びます。
ちなみに、切り替えツマミがないアンプでMCカートリッジを使うには、「昇圧トランス」という特殊な機械がいります
3、再生装置の電源ON
お次はレコードプレーヤーなど音楽を再生する機器の電源を入れます。
そこまで神経質に順番を守る必要はありませんが念のため。
PCやスマホなら電源つけっぱなしですし……
4、アンプの電源ON
ポチッとな。
ここまで来てやっとアンプの電源を入れられます(笑)
5、インプットセレクターで聴きたい機器を選ぶ
インプットセレクターというのは、どの再生機器の音をスピーカーから出すか選ぶダイヤルです。
「PHONO」って何?
レコードプレーヤーのことですよ
6、アンプのボリュームを上げ、再生開始
最後にアンプのメインボリュームを少し上げて、音楽を再生します。
最初からボリュームを上げすぎると不意に大音量が出ることがあるので、はじめはダイヤルを9時の位置にして様子を見るのがおすすめ。
音量が物足りなければ、少しづつ右向きに回していくといいですね。
7、(必要なら)音の調整
左右のバランスがおかしかったり、もっと低音を効かせたいときはトーンコントロール機能を使います。
ほとんどのプリメインアンプには音を調整するダイヤルやツマミがあるので、心ゆくまでいじってみてくださいね♪
ただ、ピュアダイレクトモードという機能がついている機種では、ONになっているとトーンコントロールが効きません。
ダイヤルを回しても音に変化がないな……というときは、ピュアダイレクトをOFFにしてみると解決するかも。
プリメインアンプの使い方まとめ
今回は、プリメインアンプの使い方をわかりやすく解説しました。
プリメインアンプの使い方
- アンプのボリュームを最小に
- レコードを聴くならフォノカートリッジを選択
- レコードプレーヤーなど再生装置の電源ON
- アンプの電源ON
- インプットセレクターで聴きたい機器を選ぶ
- ボリュームを上げ、再生開始
- (必要なら)音の調整
アンプはダイヤルやボタンが沢山あるので、どうしても敷居が高く見えてしまいます。
でも実際使ってみると、半分以上のボタン・ダイヤルは音の微調整(トーンコントロール)のためのモノだと気づくはず。
そうとわかれば、ほら、とっつきにくさはどこかへ消えてしまったと思いませんか?
アンプを使いこなして、快適なオーディオライフを楽しんでくださいね!