温かみがある音で人気が再燃しているレコードですが、お手入れが大変という一面もありますよね。
風通しの悪いところに放置していると、カビやホコリで「パチパチ」という音が出てきます。
そんなときに試してほしいのが「水洗い」。
でも、
- ホントに洗って大丈夫なの?
- やり方がわからない……
- ちゃんとできるか不安……
と心配になる方も多いと思います。

大切なレコードだから失敗したくないな
そこでこの記事では、レコードを何枚も洗ったことがある私「がーと」が、レコード盤の洗い方をわかりやすく解説します。
結論からお見せすると、洗うだけでここまで綺麗に。

レコードクリーナーなどは全く使っておりません。
この記事を読めば、パチパチ音に悩まされない快適なレコードライフが手にはいりますよ!
レコードは洗ってもOKなのか?

水洗いするなんて不安しかないんだけど……

レコードは塩化ビニル製なので、洗っても大丈夫ですよ!
皆さんは塩化ビニルと聞いて、何を思い浮かべますか?
多くの方は、排水管や水道管に使われている「塩ビパイプ」が頭の中に浮かぶと思います。
こまかい違いはありますが、レコードも水道管も基本的な材質は塩化ビニル。
水道管と同じ材質なら、レコードに水がかかっても大丈夫なのも納得できますよね。

でも、「水道水で洗うとノイズが出るようになる」って聞くけど……

確かに、水道水にノイズの原因になるものが入ってる可能性はあります
でも、私はこれまで水道水で何枚も洗っていますが、ノイズが気になったことは一度もありません。
「どうしても気になる!」という方は市販の純水を使ってみてください。
2Lで1000円少々なので、保険代と思えば安いですね(買わんけど)
レコード盤を水洗いする手順5ステップ
このような手順で洗います。
- サッと水洗いしてホコリを落とす
- スポンジに薄めた中性洗剤をつけて円を描くようにこする
- 水で念入りにすすぐ
- 洗剤をつけてこする→すすぎを数回くりかえす
- 日光の当たらないところで乾かす
そしてこちらが今回洗うレコードです。

白っぽく見えるのがカビ。
かなりの年数放置されていたものらしく、カビとホコリのパラダイスになっていますね。

どこまで綺麗になるか楽しみです

最初にビフォーアフター見せてたやんか!
そ、それでは洗っていきましょう!
1、サッと水洗いしてホコリを落とす
最初に、レコードについているホコリやゴミを落とすために水洗いをします。

水道水を1か所にかけながらレコードをくるくる回転させると、全体をまんべんなく洗えますよ!
中央のレーベル(紙の部分)は水に弱いので、あまり水をかけないほうがいいですね。
そこまで神経質になる必要はありませんが……

私は少しかかりました……
2、スポンジに薄めた中性洗剤をつけて円を描くようにこする
水洗いができたら、いよいよ洗剤をつけて本格的に洗っていきます。
スポンジに、10倍に薄めた中性洗剤を少々つけて、スポンジで円を描くようにこすります。

レコードの溝にそってスポンジを動かす意識で、優しくこすってあげましょう。
レコードの中心に対して垂直にスポンジを動かすと、傷がついてしまうのでご注意を。
3、水で念入りにすすぐ
洗剤で洗ったあとは、水でよくすすぎます。
やはり洗剤や水がレーベル部分にかからないように。
洗剤がついたままだとレコードに悪影響がでたりするので、「やりすぎかな?」と思うくらいしっかり洗うことをおすすめします。

とくに、中央のレーベル付近は洗剤が残りやすいので、洗剤が残ってないかよく確認してください。
すすぎが終わったら、レコードをななめから見てカビがきちんととれているか見てみるといいかもしれません。
一回でカビがとれなかった場合は、もう一度洗剤をつけてこするといいですね。
4、洗剤をつけてこする→すすぎを数回くりかえす
ほとんどの場合は1回洗っても綺麗にならないので、
洗剤をつけてこする→水でよくすすぐ
のセットを2~3回くりかえします。
1セット終わるごとに、どれくらい綺麗になったか見てみるのをお忘れなく。
5、日光の当たらないところで乾かす
洗剤が洗い流せたら、日陰において自然乾燥させましょう。
日光が当たるとレコードが反ることがあるので、日の当たらないところに置くことが大切ですね。
せっかくきれいに洗ったレコードに砂ぼこりなどがつかないために、室内で乾燥させるのをおすすめします。

乾かしているあいだはレコード盤がむき出しになるので、子どもやペットがいる場合は手の届かない場所で。
私の場合は、家族がだれも家にいない時間帯をねらって乾かしました。

せっかく洗ったのに汚されたら嫌だもんね……

嫌だなんてとでもない、ブチギレますよ!
洗ったレコードを試聴してみる
レコードから水が一滴もなくなったら、さっそく聴いてみてください。
どうですか?
雑音の少なさにびっくりするはずです。
わたしのこのレコードも、洗う前はあんなにカビだらけだったのに、「パチパチ」というノイズがだいぶマシになっていました。

何より見た目がすっごくきれいになったので、感動です!
やってみると案外カンタン:まとめ

今回は、カビたレコードを洗ってきれいする手順を紹介しました。
- サッと水洗いしてホコリを落とす
- スポンジに薄めた中性洗剤をつけて円を描くようにこする
- 水で念入りにすすぐ
- 洗剤をつけてこする→すすぎを数回くりかえす
- 日光の当たらないところで乾かす
水洗いするのはめんどくさそうですが、やってみると案外カンタンにできます。
しかも、効果は絶大。

こんなに手軽にできて効果があるので、やらないという手はないです!
レコードは風通しの悪いところに放置すると、必ずカビます。
昔買ったレコードがまだ物置で眠っているという方も多いと思いますが、レコードはプレーヤーにセットして聴いたとき初めて価値がでるもの。
何十年も眠っていたレコードはカビていることも多いので、ぜひ洗ってきれいにしてから聴いてあげてくださいね!
カビ予防にもなりますし。
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